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不動産業界用語(隠語)集

目次

不動産取引全般

不動産業者が間に入って、売手(貸手)と買手(借手)をマッチングさせ、不動産取引を成立させていくこと。

1社の不動産会社が単独で仲介取引を成立させること。両手仲介は「単独仲介(たんどくちゅうかい)」や「6%仲介」とも呼ばれる。

売主(貸主)側と、買主(借主)側に、それぞれ不動産会社が間に入って仲介取引を成立させること。片手仲介は「片手取引」「分かれ」「3%仲介」とも呼ばれる。

物件調査の略。不動産会社は不動産取引をおこなう前に一連の不動産の調査をおこない、トラブルのない不動産取引を遂行させなければならない。

重要事項説明の略。不動産会社は売買契約・貸借契約前に、宅地建物取引士を介して、契約に関する重要事項を買主(借主)に説明しなければならない。

また不動産売買契約の略称を「ばいけい」と呼ばれている。

仲介依頼契約。不動産所有者(売主・貸主)が、不動産会社へ「仲介による売買・賃貸」を依頼する際に交わす契約。

媒介契約は「一般媒介契約(いっぱんばいかいけいやく)」「専任媒介契約(せんにんばいかいけいやく)」「専属専任媒介契約(せんぞくせんにんばいかいけいやく)」の3種類がある。

一般媒介契約専任媒介契約専属専任媒介契約
依頼できる不動産会社の数制限なし1社のみ1社のみ
流通指定機構(レインズ)への物件登録義務任意締結後7日以内締結後5日以内
売却主への活動報告義務任意14日に1回以上7日に1回以上
自分で買主を見つけても可能か?OKOKNG
契約期間定めなし3ヶ月以内3ヶ月以内

物件資料。物件の情報源として、間取り図、地図、物件の概要、などをまとめた資料のことをマイソクと呼ぶ。

不動産売買

「囲い込み」とは、売主から売却依頼を受けた不動産会社が、ある特定の買い手と交渉・取引を進めるために、他の潜在的な買い手を排除してしまうこと。

囲い込みとは
他社との取引を妨害し自社の顧客を優先させるケースが多い

不動産をより好条件で売却するためには、複数の潜在的な買い手をより多く探し出し、競争原理を利用することが必要である。

しかし、特定の買い手と取引を仲介することで、不動産会社にとって大きな利益が見込める場合は、たとえ他の買い手が、より高い価格を提示してきたとしても、その買い手を排除する。これが「囲い込み」である。

不動産会社がおこなう「囲い込み行為」は取引の透明性や競争原理が損なわれ、売主にとっては大きな機会損失になる。よって売主は「囲い込み」をおこなわない不動産会社選びを慎重に検討し、売却依頼後は、適切な情報開示や調査を行うことが重要。

不動産会社が、売主から不動産の売却の依頼を受けたのに、販売活動をおこなわず放置しておく行為(もちろん、売主に対しては「販売活動をおこなっている」という演出はおこなうが、実際はおこなわない)。

特に、高い査定価格を提示して媒介依頼を受けた場合や、売主の希望価格で売りに出す場合など、一般的に相場より高い価格で販売する場合におこなわれるケースが多い。

  • 販売活動費を抑えるため(売れない物件に販売経費をかけたくない)
  • 売主に「その価格では売れないと」認識させるため

などの理由が一般的。

不動産を売りに出している売却主に対し、物件の販売価格を下げさせるための手法。

  • 行きすぎた売り出し価格を現実的な価格に戻すため
  • 売却主の売り出し希望価格に対する認識を改めてもらうため
  • 1日でも早く成約に結びつけるため

などに使われる。

値こなしの一つとして使われるのが、「架空の購入申し込み」である。

売主が希望する金額よりもかなり安い架空の申し込みを作成して、「この金額なら買いたいという申し込みが入りました」と売主に提案するのだ。もちろん、売主からすれば「こんなに安く売るなんて、とんでもない」となるのだが、仲介担当者からすると、売主に現実を知ってもらうための手段として実際に行われているのだという。

「大手不動産仲介会社の中には『物件の値段を下げさせるのが仕事』と毎日のように顧客宅に訪問する営業もいる。彼らは、できる限り”相場”もしくは”買取金額”に近づけて両手取引を目指しているのが現実な面もあり、実際によく行われている手法です」

引用:ダイヤモンド不動産研究所

不動産買取業者が物件を仕入れて転売する際に、仕入れ物件を紹介してくれた仲介業者に再度仲介に入ってもらい、販売活動をしてもらう方法。

売り返しはドル箱
売り返しは仲介業者にとってドル箱
  • 買取業者としては物件を仕入れるための活動費が抑えられ、かつ物件の販売で利益が上がる。
  • 仲介業者としては1つの物件で2回以上の取引ができ、仲介手数料収入が増える。

つまり、仲介業者・買取業者共に旨味のある取引と言える。

古い家が建っている土地、リフォームが必要な戸建てやマンションなど、仲介販売で一般客の買手を見つけるまでに時間がかかったり、買手を見つけることが難しい物件、我欲の強い仲介業者は「囲い込み」や「干し」などを駆使して「売り返し」を画策するケースが多い。

長い期間、売れ残ったままの物件。何度も広告を目にしたり、さまざまな不動産会社の売物件の看板などが貼られ、ずっと人目にさらされることから、晒し物件と言われている。

晒し物件になってしまう原因は、販売価格が相場よりも高すぎるケースや、需要のない物件が圧倒的。他にも物件に何か問題がある場合や、不動産会社から相手にされないような個性的な売主など様々。

仲介販売で売却できなかった場合、不動産業者が一定の価格で買い取ると約束すること。買取価格は物件にもよるが、一般的に仲介販売価格より6〜8割程度の価格で買取ることが多い。

最初から物件を買取る前提で「買取保証」を提案してくる不動産会社も多い(仲介販売活動をしていると見せかけて、実は全く販売活動をしていない不動産業者もいる)ので、注意が必要。

不動産会社が、再販売で利益が見込めそうな物件や、売却期限が迫っている物件は狙われやすい。

不動産賃貸

不動産の賃貸借条件を一覧にしたもの。各部屋ごとに「間取り」「平米数」「空室状況」「賃料」「共益費」「敷金・保証金等」「契約日」「契約期間」「借主の属性」「その他条件」などが記載されていることが一般的。

広告料の略。貸主側が不動産会社に支払う広告費を指すことが一般的。仲介手数料のみでは広告費が補いきれない場合、大家や賃貸管理会社が仲介業者に対して支払う広告費用と解される。

しかし仲介手数料に替わるものとして取り扱われることも多く、場合によっては宅建業法違反になる。

「AD 100%」とは家賃の1ヶ月分。「AD50%」は家賃1ヶ月分の50%を指す。

その他

不動産所有者から直接、売却または賃貸しの依頼を受けた不動産会社を指す。

元付け・物元

売主・貸主から直接依頼を受け、媒介契約を結んだ不動産会社は「元付業者」(もとづけぎょうしゃ)と呼ばれ、物元(ぶつもと)と呼ぶこともある。

買主・借主から直接購入または賃借の依頼を受けた不動産会社を客付業者(きゃくづけぎょうしゃ)と呼ぶ。

ひとつの不動産取引で、3社以上の不動産会社が介在する状態を「あんこ」と呼び、元付・客付、どちらにも属さない不動産会社で、その取引の間に入っている業者を「あんこ業者」と呼ぶ。

通常は1社(1社の不動産会社が、売主と買主、双方を担当し、仲介するケース)または、2社の不動産会社(売主側の不動産会社と買主側の不動産会社)が取引の介在をするケースがほとんどだが、どちら側にも属さないブローカー的な存在の不動産業者が「あんこ業者」。

不動産取引金額が大きくなればなるほど、不動産会社が得られる報酬額も大きくなるため、一枚噛もうと茶々を入れて、報酬を得ようと群がってくるケースが多い。

中には1つの取引で多数「あんこ業者」が介在しているケースや、宅建業を所持していないブローカーも存在する。

不動産会社が、元付け業者(不動産所有者から直接売却または賃貸しの依頼を受けている不動産会社)を飛び越えて、直接「売主」または「貸主」と交渉する行為。

元付け業者が存在する場合、元付け業者を通して「売主」または「貸主」と交渉しなければならない。しかし、元付け業者と折衝せずに、直接所有者と交渉を持ちかける不動産業者も少なくない。

理由は、売主・貸主と直接取引をするために(手数料が貰えるから)やるケース、元付け業者が不誠実な対応(囲い込み等)をしている場合に抜き行為をおこなうケースなどがある。

抜き行為自体は違法ではないが、売主・貸主が元付け業者と媒介契約(一般媒介契約をのぞく)を結んでいた場合、元付け業者から損害賠償を請求される可能性がある。

元付け業者(不動産所有者から直接売却または賃貸しの依頼を受けている不動産会社)から紹介を受けた物件。元付け業者物件の略。

契約させたい本命の物件を決め物(きめぶつ)。本命物件を際立たせるために、事前に印象の悪い物件を見せること。その印象の悪い物件のことを当て物(あてぶつ)と言う。

たとえば汚い物件を見せたり、価格や賃料が高い物件を事前に見せておくことで、本命の物件を契約させやすくする心理テクニックの1つ。

「千件のうち3件の確率」「千回のうち3回ぐらいしか本当のことを言わない嘘つき」の意。

不動産取引でまとまる話しは千回のうち3回程度。不動産業者は千回のうち3回しか本当のことを言わない。と昔から言われているが、現在においても当てはまると言わざるを得ないケースが少なくない。

いわゆるブローカー。「口入(くちいれ)」「口出し」とも言われ、昔の口利き役。宅建業ができる前の仲介者を「くにゅう」と呼ばれていたが、現在では宅建業の免許を持たないブローカーを指すことが多い。

今でも宅建業を持たないブローカーは跋扈跳梁している。特に高価格帯の取引になるとブローカーが暗躍することが少なくない。

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